
中田敦彦氏の動画に識者が警鐘「多くの誤りの他に単純な誤りで済まない問題がある」
Twitterでは以前から中田氏の動画に誤りが多数ある指摘をたびたび目にしていました。そして先日、戦前の日中関係史についての動画の内容を列挙したツイートと、それに対して神戸大学大学院の木村幹教授が「これはこれまで見たどの答案よりもすごいかも」と呆れた旨をツイートしたのが大きな反響を呼びました。
・フェイクの古典
この動画には誤りが多々あるんですが、キリが無いので大きな問題がある1点だけ言及します。中田氏は第2次大戦でフランス制圧後のドイツの動きを次のように説明しています。
そして狙うは後はイギリスだけですよ。もうドイツの周りを押さえましてフランスお前押さえました。後は島のイギリスだけじゃー! ロシアついてこーい! って、イギリスを攻めに行くわけですよ。
出典:「激動の第一次・第二次世界大戦を中田がエクストリーム授業!」31分47秒あたりから
第2次世界大戦でドイツがイギリス攻撃にロシア(ソ連)を誘ったという話は寡聞にして知りません。が、問題はそこから少し後です。
その上でヒトラーが「よしイギリス! ロシア、一緒にイギリス攻めようぜ! おおん!? ロシアなんか疑わしいな動きが」って言って、「ロシア言うこと聞かないんだったら先にシメちまうぞ!」って言ってロシアの方に行くんですよ。
出典:「激動の第一次・第二次世界大戦を中田がエクストリーム授業!」32分27秒あたりから
中田氏の解説によれば、イギリス攻撃に誘ったロシア(ソ連)が怪しい動きをしたので、ドイツがロシアを攻めた。これが独ソ戦の開戦経緯と説明しています。ソ連が怪しい動きをしたのでドイツが攻めたと解釈できる言説は、大変に問題があるものです。なぜかと言えば、これは古典的なフェイクだからです。
まあ賛否両論あるのは仕方ないね。
オレはこいつにキョーミねーなw

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