
香港、教科書から「香港には三権分立がある」記載を削除
香港教育当局が「愛国教育」を重視する中国の習近平指導部の意向を受け、学校で使う教科書への管理を強化している。
今年の検定では複数の出版社が当局の修正要求を受け、香港に「三権分立」の仕組みがあるとの記述や、民主化運動に関する写真などを削除した。
香港各紙が18日に報じた。
民主派は「教科書を通じて『親中国政府』の考え方を浸透させる狙いだ」と強く反発している。
香港は中国の一部だが「1国2制度」の下で教育制度は異なる。
香港では、幅広い社会問題を学んで批判的精神や多様な見方を育てる「通識」(リベラルアーツ)教育が高校の必修科目。
若者の民主的な思考を養ってきたと言われ、2019年6月に本格化した政府への抗議デモでは、高校生らが校舎前で手をつないで政府に抗議の意思を示す「人間の鎖」が各地で繰り返された。
中国政府は通識教育を目の敵にしてきた。
香港に対する統制を強化する「香港国家安全維持法」(国安法)が6月に施行されたことを踏まえ、香港当局は愛国教育を徹底する方針を打ち出した。
香港紙「明報」などによると、当局に修正を要求されたのはいずれも「通識」の教科書。
「香港教育図書社」の教科書では香港の法制度の特徴として「三権分立の原則に従い、個人の自由と権利、財産の保障を極めて重視する」との記述があった。
だが検定後は削除され、代わりに「デモで違法行為をした場合、関連の刑事責任を負う」との記述が加えられた。
他の三つの出版社でも「香港では三権分立の制度が取られている」との表記が削除された。
香港。もうダメだ・・・。
中国ザーケンナ!!
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